研究室のイロハ
研究室メンバ
基本的な心構え
研究室メンバとなったからには,誇りを持って下記の点に留意して下さい。
社会人としての振る舞い
東大の研究室に属している人は,社会では即戦力となり得る選ばれた人材であって,ほとんど社会人という立場でありながら学生としての各種優遇を受けられる存在です。 「学生だから」とは見てもらえず,「社会人なのに」と見られる立場であることを自覚して下さい。 朝から活動するのは必須で一度言われたことは二度と言われないようになどなど。
先輩を有効活用する
自分にできることはすべて自分で行い,先輩にしかできないことを先輩に お願いするように心掛けて下さい。 同期で解決できることは同期で,同期で無理なら先輩に,先輩で無理ならスタッフに。例年これがちゃんとできる人は信頼関係が築かれ,熱心な研究指導を受けることができるようになります。
以上の肝になるのは,俗に言う「ほうれんそう」です。報告・連絡・相談を徹底するというコミュニケーションスキルを身に付けて下さい。 これにはオフラインでの議論や,オンラインメディアを駆使したTPOにあったスキルが要求されます。
報告は過去の事実の伝達であり,完了したことを伝える義務を伴うものです。 たとえば,「○○さんにメイル打っといて」と頼まれたら,その人をCcに加えて送信するだけでついでに報告もしたことになります。学会投稿の場合も,連名者全員のメアドを登録しておくことが肝要です。これをやらないと「あれどうなってるの?」という確認のやりとりが別途発生する羽目になり「典型的な使えない人」として扱われてしまいます。
連絡は現在進行中の状況を伝えるものです。 大昔は,海外出張の際に「いまから成田を発ちます」と電話連絡していました。さすがに電話で相手を捕まえる必要はなく,いまならSlackやX(twitter)など即時性の高いメディアを頻繁に使うのが連絡上手ということになります。
相談は未来へ向けた議論です。 回答を要するものであり,簡単なものはオンラインでも可能ですが,そうでないものはアポをとってきちんと時間を確保して進めてください。特に困ったらすぐ相談です。
苗村活用のコツも参考に。
学業について(主にB4・M1)
Sセメスターは卒業に必要な単位を揃えるために講義を履修する人が多い季節です。講義の都合によっては,MTGの欠席や先輩に代理をお願いすることも仕方ないかなと思ってもらえます。しかし,それが認められるのもSセメスターだけです。Aセメスターに授業で抜けるのは,単なる戦力外通告になります。単位はSセメスターにとりきっておきましょう。Sセメスターに単位が揃ったか否かは「報告事項」です。
卒論・修論・博論の目標は,およそ下記の通りです。
卒論は,今後どの分野に進んでも役立つスキルを身に付けたことをもって卒業です。人から与えられるのではなく,自ら切り拓き,調べて,考えて,作って,論じる,そのための方法論をマスターし,「合理的」という言葉の意味を理解する。
修論は,研究成果が外から見えることが修了要件です。苗村研で○○って研究やってますよねと言われるようになればOK。
博論は,研究者として外部から認められることが修了要件です。○○やってる××さんて,苗村研だったんですかと言われるようになればOK。
研究スケジュールの目安も参考に。